本日は、節税をセールストークに営業されることもある生命保険のお話です。
── 今日のキーワード ────────────────────────
● 生命保険の節税効果は大きくありません!
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生命保険料を支払っていると、「生命保険料控除」という制度を利用し
て節税を行うことができます。
が、その節税効果は非常に小さいということをご存知でしょうか?
「生命保険料控除額」は次のように計算します。
A.一般(個人年金型ではない)の生命保険に加入している場合
支払保険料 生命保険料控除額
↓ ↓
1)~25,000円 :支払保険料の全額
2)25,001円~50,000円:支払い保険料×1/2+12,500円
3)50,001~ :支払い保険料×1/4+25,000円(最高5万円)
B. 個人年金保険に加入している場合
支払保険料 生命保険料控除額
↓ ↓
1)~25,000円 :支払保険料の全額
2)25,001円~50,000円:支払い保険料×1/2+12,500円
3)50,001~ :支払い保険料×1/4+25,000円(最高5万円)
C.一般の生命保険と個人年金保険に加入している場合
A+B=生命保険料控除額(最高10万円)
以上のように、どんなに多額の保険料を支払っても最高で10万円まで
の生命保険料控除しか認められません。
仮に給料収入500万円の人が、一般の保険料と個人年金保険料をそれぞれ10万円ずつ掛けている場合の所得税の節税効果は1万円です。
1万円の節税はバカにできませんが、節税というセールストークにのって、不必要に多額の保険に入らないようにご注意下さいね(^O^)。