40. 政党等寄付金特別控除

政党や政治資金団体に政治献金を行った場合、「政党等寄付金特別控除」
と「寄付金控除」のどちらか有利な制度を選択することができます。

── 今日のキーワード ────────────────────────

 ● 政治献金をした場合は、二つの節税方法のうちどちらか有利な方
   を選択!

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所得税額は、所得金額に税率を乗じて計算します。
前号で取上げた「寄付金控除」は、寄付金の額に応じて計算された金額
を、税率を乗じる前の所得金額から控除する制度です。

一方「政党等寄付金特別控除」は、寄付金の額に応じて計算された金額
を、所得金額に税率を乗じて算出した所得税額から控除する制度です。


例)1年間の給与収入金額500万円の人が、10万円の政治献金をし
たケース。

1.先ずは、「寄付金控除」による節税額を計算します。
 A:政治献金 100,000
 B:給与所得金額 3,460,000(給与収入500万円の場合の給与所得金
   額は346万円になる)
 C:B×0.25=865,000
 D:AとCのいずれか少ない金額 100,000
 E:D-10,000=90,000・・・寄付金控除額

この場合の節税効果は 9,000円 です。



2.次に、「政党等寄付金特別控除」による節税額を計算します。
 (100,000-10,000)×30%=27,000

この場合の節税効果は 27,000円 です。



今回のケースでは、上記 2 の税額控除の方法を選択した方が有利ですね。
しかし、場合によっては 上記 1 の寄付金控除制度を選択した方が有利に
なるケースもあります。

ここでは、「政党や政治資金団体に政治献金を行った場合、二つの節税
対策のうちどちらか有利な方を選択できるんだ!」ということを覚えて
おいて下さいね。


━━━━━ ご注意 ━━━━━
「寄付金控除」の詳細は、バックナンバーの9月5日
の配信号をご覧下さい。
バックナンバー
http://blog.mag2.com/m/log/0000159737