今日は昨日の補足です。
上場株式を売買する際には、証券会社が用意している次の3つの口座のうち、一つを選択しなくてはいけません。
(1)一般口座
(2)源泉徴収ありの特定口座
(3)源泉徴収なしの特定口座
このうち、サラリーマンには『源泉徴収なしの特定口座』が良いですよ!
と、お勧めしたのが昨日のお話。
他の口座にも良いところがあるはず!
今日は、それぞれの口座のメリットとデメリットをお話します(^^。
── 今日のキーワード ────────────────────────
● 確定申告などしている暇のない超多忙な方には『源泉徴収あり』の
特定口座がお薦め !
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本題に入る前に踏まえておいて頂きたい事。
↓
株式の売買をめぐる税制は、平成15年に大きく変化しました。
いわゆる「新証券税制」なるものが定められました。
この制度の中で、個人の株式売買を促すため色々な『特例』が設定され
ました。
この『特例』の具体的内容に関しては、日を改めてお話します。
今日のところは『納税者に有利なこと』としておきます。
これを踏まえて。
(1)一般口座
●メリット
全ての『特例』を利用できます。
●デメリット
株式の売買取引をご自分で集計(A社の株では10万円儲かっ
て、B社の株では5万円損して、C社の株では・・・・・・)
して、確定申告を行わなくてはいけないので、かなり面倒です。
(2)源泉徴収ありの特定口座
●メリット
確定申告をする必要がありません。
証券会社が面倒な作業を全てやってくれます。
●デメリット
・サラリーマンの場合、株式の売却益が20万円以下なら、売
却益に対して税金を支払う必要はありません。が、この口座
を選択すると、売却益が20万円以下の場合でも、売却益に
対して10%の税金が自動的に徴収されます。
・一部の『特例』を利用することができません。
(3)源泉徴収なしの特定口座
●メリット
・サラリーマンの場合、株式の売却益が20万円以下なら、税
金を支払う必要がありません。
・株式の売買取引の集計を証券会社が行ってくれます。
●デメリット
・証券会社が行ってくれた集計結果を用いて、ご自分で確定申告
をしなくてはいけません。
・一部の『特例』を利用することができません。
■ お知らせ
「新証券税制」で定められている『特例』の具体的内容については後日
お話しますね。
このテーマは結構複雑なので、何回かに分けて過去の復習も兼ねながら
取り上げていこうと考えています(^。^;)。